おやしらずって何もの❓🤔

最近、〝おやしらず〟の痛みで来院される方が多いように思います🤔 


おやしらずは身体の抵抗力が落ちると、痛んだり腫れたりしやすいので、この梅雨の時期や季節の変わり目、年末などはおやしらず患者様が増える傾向にあります。

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今回は

①なんでおやしらずって呼ぶの?

②結局抜いた方がいいの?

③そもそもなんで存在するの?

についてお話しさせていただきます🙋‍♂️


①なんでおやしらずって呼ぶの?

これは昔の人の寿命が関係しています。


今でこそ長寿大国の日本🇯🇵ですが、明治時代くらいまでは平均寿命は40歳くらいでした。

おやしらずが生えてくるのは大体20〜30歳くらいです。

つまり、おやしらずが生えてくる頃には自分の親が亡くなっていたので〝おやしらず〟と呼ぶようになりました🤔


②結局抜いた方がいいの?

結論から言うと多くの場合、抜いた方が良いです😅


昔は「痛くなったり、悪さしたら抜けば良い」と言われていましたが、予防歯科が謳われる昨今では少々事情が異なります。

なぜなら痛みが出たり、悪さをしてきた時には周りの歯に深刻なダメージを与えているケースがあるからです😵

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また、むし歯が進行してからおやしらずを抜く場合、頭がなくなっている分、抜歯も少々大変になります。処置後の痛みも出やすいです😵


ただし、非常に深い位置に埋まっている場合や、歯の移植処置に利用する場合は、おやしらずを抜かずに置いておく場合もあります。

ケースバイケースなので、まずは歯科医師にご相談ください💁‍♂️


③そもそもなんで存在するの?

答えは原始時代の名残りです🐒


社会の授業などで類人猿のイラストや写真などを見たことがありませんか?

ゴリラのように顎が大きくて、しゃくれていましたよね。


彼らはマンモスのお肉など非常に硬い物を噛まないといけなかったので、大きな顎とあわせて、もう1本大きな奥歯が必要でした🦷

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現代人は間違ってもそんな硬い物を食べる必要がなくなったので、顎が退化して小さくなりました。

結果、居場所のいなくなったおやしらずは埋まっていたり、無理やり変な角度で生えてこようとしたりするのです💁‍♂️

ゆくゆく進化の過程でおやしらずはなくなるのではないでしょうか。


興味深いことに、最近の10代・20代の方は、そもそもおやしらずが存在しない場合も少なくありません。

…ひょっとすると人類はまさに今、進化の節目にあるのかもしれませんね🙄

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