こんにちは。副院長の本多正直です。
今回から2回に分けて、私の専門分野でもある“歯周病”についてお話しさせていただきます。
①どういう病気なのか?
現在日本人の歯を失う原因でむし歯を抜いて1位なのが歯周病です。
日本では成人の7〜8割が罹患していると言われており、世界で1番患者数の多い感染症でもあります😷
また決して自然治癒することがありません。
では皆さん、歯周病というとどのような病気のイメージがありますか?
『CMとかでやってる顎の骨が溶けて歯がグラグラする病気😢』
『歯ぐきが腫れて痛くなる病気🙀』
『口の臭いがひどくなる病気🤮』
…大体このようなイメージをお持ちではないでしょうか?
実は上記☝🏻のような症状に、ご自身が気づいた時には、かなり進行していることが多いのです💦
歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)と表現され、ひどくなるまで自覚されることが少ない病気です。
また一度安定した状態に持ちこんでも、ハミガキや歯科医院でのメインテナンスを怠ってしまうと、簡単に悪化してしまいます💥
②原因は?
直接の原因は歯周病菌と呼ばれる悪玉菌👿ですが、さまざまな要因が重なって重症化していきます。
・かみ合わせ、歯並び
・お口の清掃度合い
・合わない、古いつめ物やかぶせ物
・全身疾患(糖尿病、高血圧、骨粗鬆症など)
・タバコ
・妊娠
・遺伝
・生活習慣
…ですので、単純にお口の中のクリーニングをするだけでは治りません。総合的かつ専門的な治療のアプローチが必要になります。
③歯周病は治るのか?
中程度以上まで進んだ歯周病はある程度の改善やコントロールはできますが、完全には治りません💦
風邪やインフルエンザなどの“急性疾患”はその時パッと熱や咳といった症状が出て、治ると元に戻りますよね。
一方で歯周病は、高血圧や糖尿病と同じ“慢性疾患”に分類されます。
治療の目的は、それ以上悪くならないよう食い止める、あるいはコントロールの良好な状態に持って行くといったもので、決してなかったことにはできないのです😓
ですので、少しでも軽症なうちから早期発見・早期治療を行うことがとても❗️とても❗️重要です‼️
また、歯周病は多くの全身的な病気とリンクしています。
歯周病を放置することで、糖尿病や脳卒中、アルツハイマー病、肺炎などのリスクが高まります🔥
しっかりと歯周病治療をすることで、お口の健康を守れるだけでなく、寿命を延ばすことにもつながるのです✨
次回は歯周病の具体的な治し方についてお話しさせていただきます。
暑い日が続きますが、どうかお身体ご自愛くださいね🙌🏻